「物件探しの基本を学ぼう|良い物件を見つけるための3つのアプローチ」
開業準備をおこなう際、物件を探す方法についていくつ知っていますか?お店を出したい候補地周辺を探索するのも良いのですが、開業準備もあり時間の限られている状況では物件探しに足を使ってばかりではいられません。
ここでは、開業前におこなう物件探しの基本として、良い物件を見つけるためのアプローチ方法について、それぞれのメリット・デメリットについて解説していきます。
- 現地(候補地)の周辺を探索する
物件を探す一番シンプルな方法としては、お店を出したい候補地へ直接足を運び、「テナント募集中」などの募集看板が出ていないか探索することです。自らが現地の様子をチェックすることで人通りや周辺の競合店調査など、出店のイメージを掴むことができます。また、募集看板を直接確認することでその物件を管理している不動産会社の連絡先も知ることができますので良いでしょう。
但し、現地では物件の賃料など、条件面が不明なことが多々ありますので、スマートフォン片手にネット検索をしたり、管理元である不動産会社へ問い合わせるなどの必要はあります。
この方法は、時間や労力に余裕のある段階では有効ですが、物件探しにばかり夢中になってしまうことで資金調達など他の準備がおろそかになってしまわないように十分注意しましょう。
メリット:人通りや競合店の有無など、現地の雰囲気を掴みやすい。
デメリット:賃料が不明な場合が多い。現地へ行く時間と労力を消費する
- ネットで物件検索
「手っ取り早く目ぼしい物件を探したい」という方の場合はネットで物件検索をおこなうのが良いでしょう。ネット検索をおこなう方法としては主に2通りあります。
その1:全国版不動産サイトをチェック
全国版不動産サイトは認知度の高いサイトが多く、取り扱い物件数が多いのが特徴です。以下は、全国版不動産サイトの代表例です。
・アットホーム
https://www.athome.co.jp/
・HOME,S(ホームズ)
https://www.homes.co.jp/
但し、全国版不動産サイトは都心部の物件情報は豊富な反面、地方都市だと物件情報が極端に少なかったりと物件掲載数に地域差があるのが注意点です。
その2:ご当地キーワードでチェック
「その1」で紹介した全国版不動産サイトでお目当ての物件が見つからない場合は、「地名+テナント」などのご当地キーワードで検索をしてみましょう。
以下は、検索すると良いご当地キーワードの検索例です。
「大阪市 テナント」
「大阪市 貸店舗」
「大阪市 賃貸店舗」
「大阪市 飲食物件」
など、「○○市 + テナント」のようなキーワード検索をおこなうと良いでしょう。
また、都心部など「○○市」ではターゲットが広すぎる場合、「梅田」「難波」や「銀座」「青山」のような繁華街となっている地名で検索をして絞り込むと良いでしょう。
このようなネット検索は各地域ごとの空き物件やその賃料などを素早く確認できますが、詳細な場所が記載されていなかったりといった難点もあります。気になる物件があれば、問い合わせて詳細な資料をもらっておくのも良いでしょう。身分をきちんと明かすことで、Eメールなどで資料を送ってくれる不動産会社も最近では多くなっています。
メリット:現地へいかなくてもおおよその空き物件や相場(賃料)を把握できる
デメリット:物件掲載数に地域差がある場合も。詳細な場所は記載されていない場合もある。
3:「物件リクエスト」を活用
店舗などの事業用物件に強い不動産会社が見つかれば、条件を伝えることで、それに見合った物件を探してくれたり、掲載されていない物件を紹介してもらえる場合もあります。ホームページへリクエストフォームが設置されている場合は、物件リクエストをおこなってみましょう。
リクエストフォームの例

但し、この方法は「待ち」の状態になってしまいますので、不動産会社からの連絡がくるまでの期間も計算に入れて行動を起こす必要があります。
メリット:自分の代わりに物件を探してくれる。掲載していない物件の紹介が期待できる。
デメリット:「待ち」の状態になってしまうため、物件探しは不動産会社まかせになる。確実に物件が見つかる確証はない。
まとめ
物件探しの基本について解説しましたがご理解いただけましたでしょうか。物件探しには空き物件が多くなる時期などもありますので、こまめに空き物件をチェックする習慣をつけておき、タイミングを逃さないように注意しておくと良いでしょう。