食中毒の種類
食中毒の種類
ノロウイルス:生カキ
カンピロバクター:生の鶏肉
サルモネラ菌:卵
O157:動物の肉全般
ボツリヌス菌:缶詰や瓶詰め
黄色ブドウ球菌(人の鼻やノドにいる)
腸炎ビブリオ(魚介類などにいる)
ノロウイルスによる食中毒
ノロウイルスは感染性胃腸炎・食中毒という病気です。
夏だけではない食中毒。
年間の食中毒の患者数の約半分はノロウイルスによるものです。
うち約7割は11月~2月に発生しており、この時期の感染性胃
腸炎の集団発生例の多くはノロウイルスによると考えられます。
ノロウイルスは手指や食品などを介して、経口で感染し、ヒト
の腸管で増殖し、おう吐、下痢、腹痛、微熱などを起こします。
ノロウイルスは、感染力が強く、大規模な食中毒など集団発生
を起こしやすいため、注意が必要です。特に子どもや高齢者は
重篤化することがありますので特にご注意ください。
また、ノロウイルスにはワクチンがなく、治療は輸液などの対
症療法に限られるので、予防対策を徹底しましょう。
食中毒事件の約6割は、飲食店で起きています。飲食店で食中毒を
起こすと、店の信用はガタ落ちとなり、最悪の場合、閉店にもつ
ながりかねません。衛生管理を徹底することは飲よりも
大切なことです。
食中毒を防ぐ3カ条
<菌をつけない>
- トイレの後などには、しっかり手洗いをする
- 髪の毛にも菌がついているので、しっかり帽子などをかぶる
- 冷蔵庫などに保存するときは、野菜、肉、魚など食材ごとに分けて、それぞれが別々に保管する。
- 専用のまな板を決める。(肉、野菜、魚など)
- 調理(肉や野菜カットなど)違う作業をやるときは一回一回しっかり手を洗う
- 食材をしっかり流水して洗う
<菌を増やし発生させない>
- 常温で食材を置いておかない
- 残った食材を保存する場合は、サランラップなども適切に使用し、
冷蔵庫や冷凍庫に入れ、食べるときには再びしっかり加熱する
<菌を殺す>
- 使い終わったらすぐに、まな板、包丁、スポンジをよく洗う。
まな板を洗った後に、一度スポンジを洗い、包丁を洗うように
定期的にスポンジも清潔して、他の作業で使うようにしましょ
う。熱湯をかけるといい。ふきんは、しっかりゆすいでから、
漂白剤につけるなど消毒する。
また、調理の際は、
- 十分に加熱する(75℃以上で1分間以上加熱する)
予防対策、3つのポイント
私たちは食の提供を通してお客様の命までも預かっています。
衛生管理については、気をつけて。
ノロウイルスについてはワクチンがなく、また、治療は輸液などの対症療法に限られます。
ですので、今回は、予防対策、3つのポイントを徹底しましょう!
- ①「こまめな手洗いを心掛け」をしっかりと!
- ②「人からの感染」を防ぐ!
- ③「食品など介しての感染」を防ぐ!
ノロウイルスに感染したらどうすればいいのですか?
現在、このウイルスに効果のある抗ウイルス剤はないようです。
通常、対症療法が行われているようです。
感染が疑われる場合は、最寄りの保健所やかかりつけの医師に
ご相談下さい。
感染経路を調べ、感染の拡大を防ぐことが重要ですので、速や
かに最寄りの保健所に問合せて下さい。