物件探しを経て契約をおこない、店舗工事が完了すればいよいよオープンです。
しかし、店舗工事は確認事項を怠るなど、いい加減にしてしまうと必ずといっていいほどトラブルの発生しやすい行程です。
ここでは、トラブルを未然に防げるよう、店舗工事における基本の流れと、店舗のイメージを具現化しやすいよう、参考にすべき媒体を紹介します。
「店舗工事の基本の流れ」
ここでは、店舗工事における基本の流れについて説明します。
1.店舗の設計
店舗工事において、まずおこなうべきなのが店舗の設計です。
自分のイメージ通りの店舗をオープンさせるためには、イメージを形にするためのデザイナーや工事業者を選定することが重要です。
また、店舗工事を予算内におさめるための業者選びも重要ですが、デザイナーに設計を依頼した場合、別途費用が発生してしまいます。
小規模な店舗の場合は、設計~施工までを含めた対応が可能な業者(工務店など)がおすすめです。
2.工事費の見積
工事にかかるコストを抑えるためには相見積もりを取ることは重要であり、相見積もりは必ずおこないましょう。
あまり多くの業者に依頼する必要はありませんが、2~3社程度を目安にすると良いでしょう。
見積の際に注意したいのは、相見積もりの金額差が大きい場合は、自分の要望やイメージが正確に伝わっていない場合があります。
工事内容の内訳を確認しておき、抜けている項目がないかチェックしておきましょう。
また、工事項目を確認する際は「〇〇一式」などではなく、
・給排水工事
・ガス工事
・電気工事
・空調工事
・造作工事
・内装工事
・サイン工事
など、工事項目の詳細を確認しておくことが重要です。
また、安すぎる見積を出してくる場合、後から別途で追加工事で費用を請求してくる受注狙いの悪質な業者も存在しますので、相見積もりと同時に各業者の対応なども確認するようにしましょう。
3.業者の選定
店舗の設計デザイナーや工事業者を選ぶ場合、以下のような項目を参考にすると良いでしょう。
・デザイン・施工実績が十分ある
→ホームページや資料などで具体的な店舗名などが確認できれば高評価です。
・コミュニケーション能力
→業者の返信の速さなども重要なポイントです。
・見積もりの内容について合理的な説明がある
→「○○一式」を必要以上に多用するなど、見積の各項目の詳細な説明をしてこない業者は注意しましょう。
「店舗工事の前に参考としたい媒体は?」
店舗工事においては自分で一から設計のイメージを出そうとすると時間がかかり過ぎたり、人やモノの導線に問題があるなど、設計が不完全になってしまう可能性があります。そのような場合、やはり他の事例を参考にするのがおすすめです。ここでは、店舗工事をおこなう前に参考としない媒体について説明します。
1.不動産会社のホームページ
不動産会社のホームページには物件情報しか掲載されていないというイメージが強いのですが、テナントなどの事業用物件を豊富に扱う不動産会社のホームページには、過去の制約事例などが掲載されているケースがあります。
このような事例をなぜホームページへ掲載するかというと、実績を多数掲載しておくことで集客力を高める狙いがあるためです。
不動産会社を選ぶ場合、単純に実績が多い会社と少ない会社では、どちらが好印象であるかは考える必要はないですよね。
また、以下のような事例の掲載の仕方は写真の枚数がそれなりにあり、店内の構造もイメージしやすいと思います。
(参考例)
http://mitsubai-fukuoka.com/newshop/829.html
2.設計会社のホームページ
もちろん、店舗設計のスペシャリストである設計会社のホームページも大変参考になります。
ネット検索で「店舗設計+○○(地名)」いろいろな会社が多数ヒットしますが、地名で検索する場合は東京など都市部の名前で検索した方が良いです。
理由は当然ながらレッドオーシャンな地域の方が販促活動が活発で、自社のアピールに力を入れているからです。
以下は東京の設計会社ですが、ホームページもしっかりつくりこまれており、大変参考になりますね。
(参考例)
「まとめ」
店舗工事における基本の流れと参考にすべき媒体についてご理解いただけたでしょうか。いちど店舗工事がはじまってしまうと軌道修正が難しくなってしまいますので、事前準備を怠らないよう、しっかりと時間をかけていくようにしましょう。
*参考例サイトは参考を示すものであり関係性はございません。