カフェや飲食店経営者の方で人材確保と人材不足解消で悩んだとき、「正論を振りかざしたとしても、人はついてこない」という体験ありませんか?

カフェや飲食店経営者の方で人材確保と人材不足解消で悩んだとき、「正論を振りかざしたとしても、人はついてこない」という体験ありませんか?

実業家のヘンリー・カイザーの言葉を紹介します。「すべての人を
大切に思えば、必ず良い人間関係を築くことができる」これは言っ

てみれば当然のことです。では、すべての人を大切に思うとは
どういうことなのでしょうか。

レス・ギブリンによると、大切に思うということはすなわち、相手
の自尊心を大切にするということです。私たちは皆、繊細な自尊心

を持っています。そのため、自尊心を傷つけられると感情的になっ
てしまい、自尊心が満たされないと他人に対し批判的な態度をとっ

てしまいます。今これを読んでいるあなたも、これを書いている私
も含む、すべての人に当てはまる4つのことがあります。

  1. 程度の差はあれども、自分本位でものごとを考える。
  2. 最も強い関心は自分に向けられている
  3. 自分が重要だと感じたい
  4. 他人に認められたい

つまり、誰しも自分の自尊心を満たしたい、満たして欲しいと思って
いるのです。もし、自尊心が低いと、ちょっとした非難のまなざしや

厳しい言葉に動揺してしまいます。また、他人を見下すような態度を
みせる人も実は低い自尊心に苦しんでいると言われています。こうい

った人の行動は、低い自尊心が崩壊してしまうということを恐れてい
るということをポイントとして考えればよいそうです。従来、自己中

心的な人は自尊心が高過ぎると信じられてきました。しかし、臨床心
理学の研究によって、自己中心的な人も自尊心が低すぎるということ

がわかったのです。自分への感情が整っておらず、他人との関係も
うまくいっていない人は自尊心が満たされていません。つまり、

自尊心が満たされないために、自分のことに加えて他人のことを考
えることは余裕がないのです。

自尊心を大切にされると理性的に振る舞うように変化するのです。
まず、寛容な心を持つことができ、他人の考え方に耳を傾け、相手

のニーズをかんがえられるようになります。そして、精神的に安定
しているので、相手にミスを指摘されても素直に認めることができ

ます。また、批判を受け流すだけの自信があるのでおおらかな態度で
他人と接することができるようになります。

というのも、自尊心とは空腹と似たようなものだからなのです。自尊
心を胃袋だと考えると理解しやすいかもしれません。一日三食きちん

と食べられる人は、食事に関して心配する必要がありません。しかし、
一日か二日食べられなくなると、性格に変化が出始めます。そして、

他人からのアドバイスなど全く耳に入らなくなります。空腹を克服する
方法は他人からのアドバイスではありません。食事をとることで自分の

足りないものを補わなければならないのです。

では、自尊心が低い人にうまく対処するにはどうすれば良いのでしょうか。
効果的な方法はたった一つしかありません。その人が自分自身を好きになる

のを手伝うということです。大きな効果を発揮するのは褒めること。
レス・ギブリンは毎日少なくとも5つの褒め言葉を周囲の人にかける習慣を

身につけることをすすめています。また、相手の自尊心を満たす方法を実行
するのがよいとも言っています。それらの方法は後ほど出てきます。

ちなみに、人を褒めることは自尊心の有無に関係なく効果があることは
言うまでもありません。

最後に、ギブリンは、人間関係の最重要ポイントは
「人々はたいてい自分の自尊心を満たすために行動する」ことだと考えています。

どのような場合であれ、相手が誰であれ、これは普遍的な原理だそうです。
つまり、ありとあらゆる正論を振りかざしたとしても、

自尊心を満たす方法が一つあれば結果は変わるのです。

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テンポ経営を愛するテンポ人生を歩むTENPO TABI CREATER 曽我部(福岡)です。 ありふれたカフェや飲食店や店舗経営の情報ではなく、 現役の店舗経営者として直面するであろう店舗開業と店舗経営のリアルを どう乗り越えるのか実践的事例情報を提供してまいります。 店舗開業希望者だけでなく、興味がある!大好きなお店があるよ!って一般の方々が『実際のお店の経営ってこうなんだ』というキズキのきっかけになれるとウレシイです。 店舗経営を経験していないコンサルタントが書いたものとはリアル感が違います。 お訪れて下さった方に役立つ情報や楽しさを提供できるよう、 価値のある情報を連ねていきます。(現場業務の中での活動のため文章構成につきまして徐々にリライトさせて下さい)